2013年8月23日金曜日

トロリー新路線でミッドタウン/デザイン・ディストリクトへ


マイアミの移動手段」で触れたダウンタウンのトロリー新路線に乗ってみました。 (※2013年7月現在。平日日中利用)


新路線「ビスケーン・ルート(Biscayne Route)」は2013年5月に開通し、南は金融街ブリッケルからダウンタウンを経て北に伸び、ミッドタウン(Midtown)、デザイン・ディストリクト(Design District)といった小綺麗な商業地につながっています。最北のDesign Districtで折り返します。乗車体験と、ミッドタウンとデザイン・ディストリクトについて簡単にご紹介。


トロリー Biscayne Routeルートマップ



より大きな地図で Omni / Midtown / Design District を表示

乗車地点:
ダウンタウンのバスターミナルOMNIから近い、ビスケーン通り沿い(Biscayne Boulvard。国道US1の別名)の停留所

目的地:
ミッドタウン (OMNIから15分程度)、デザイン・ディストリクト (同20分程度)

運賃:無料

そもそも渋滞緩和目的のトロリーなので平日は需要が多いのか、けっこうな人数が利用しており、安全に思われました。新路線の路線図が分かりにくいせいか、乗ってくる人はほぼ全員ドライバーに行き先を尋ねていました。

トロリーはしばらくBiscayne Blvd沿いに走り、NE 29th Streetで西に折れ、すぐにまた北に折れてミッドタウンに入ります。このあたりのBiscayne Blvdの東側は海に面しており、新しめの高層住宅が建ち、お洒落なお店も増えつつあるようです。エッジウォーター(Edgewater)と呼ばれる地区です。
NE 29th Stの曲がり角付近にある広告(2012年12月撮影)

NE 29th Stから北に折れるポイントで降りれば、グラフィティアートとギャラリー街で知られるウィンウッド(Wynwood)まで数ブロックです。が、見渡す限り人影がなかったので安全ではないかもと考え、立ち寄りは見合わせました。同ポイントからミッドタウンに入るまでは空き地が続きます。12月のアートフェア開催時期には、この空き地にいくつもの仮設会場が並びます。


ミッドタウン

ミッドタウンは高層住宅と商業施設のコンプレックス。住宅はまだ計画されたうちの半分程度しか建っていません。そのせいか広々とした芝生の空地があります。The Real Dealの記事によれば、マイアミの新しいコンドミニアムは海外の買い手が多い中、ミッドタウンは値段が手頃なため地元人に人気があるそうです。

4 Midtown condo sells over 100 units in two months (The Real Deal, 2012年11月9日)

ミッドタウンの芝地
1階は商業施設、上階は住宅

ミッドタウンではこじゃれた飲食店が徐々に増えていっている様子。写真のSakaya Kitchenは韓国ふう丼物のカジュアルなお店で、繁盛していました(私が頼んだものは、味は微妙でした…)。平日のランチどきは、多くのお店が賑わっていました。
Sakaya Kitchen
Sakaya Kitchenなど飲食店がならぶ商業エリア

飲食店にはおしゃれなお店がある一方で、小売店はなぜかチェーンの大型ディスカウント店が多い。Marshallsなどディスカウント衣料店が複数、スポーツ・アウトレットのSports Authority、トイザラス、スーパーのTargetなど。前述の29th Streetに突き当たる空き地エリアにウォルマートの出店計画もあります。
南欧風の商業エリアとトイザラス

デザイン・ディストリクト
レストラン、ブティックなどがあるコンプレックス
ミッドタウンと高架ハイウェイを挟んでほぼ隣にあるのがデザイン・ディストリクトです。周囲がちょっと危なさそうなので、近くても徒歩で行かずトロリーに乗るべきかと思います。ミッドタウンはカジュアルなお店が多く、こちらは高級な路面店が建ち並んでいます。おもにディベロッパーのCraig Robins氏により開発されたエリアだとのこと。
インテリアショップ

2011年に訪れた際には高級インテリア店(Fendi Casaなど)が多かった印象ですが、現在は高級ブランド店が増えている様子。ルイ・ヴィトン、プラダは2012年にオープンしました。NE 40th Streetに沿ってお店が並んでいます。またアート・コレクター、デ・ラ・クルス夫妻のコレクションを公開した「De La Cruz Collection」もデザイン・ディストリクトにあります(未見)。
ルイ・ヴィトン
プラダ、マルタン・マルジェラ
プラダが入るビルには屋内パティオのような所にカフェがあります。80年代ぽいやや古いビル
ランドマークのレトロなMoore Buildingは元は家具のショールームで、内部にはスター建築家ザハ・ハディド(Zaha Hadid)のインスタレーションがあります。イベント時でないと入れないようなので未見。インスタレーションの写真は下記リンク先でご覧下さい。
Moore Building

Moore Building - Miami Design District

Moore Buildingの裏手にはこの地区にしてはお手頃でかわいいインテリア・ショップのJonathan Adlerがあります。
パッケージもかわいいJonathan Adler

訪れるタイミングのせいなのか、売っているものが高すぎるのか、モールではないので暑いからか、いつも閑散としている印象のデザイン・ディストリクト。いちばん華やかな時期はおそらく12月のアートフェアの季節で、デザイン関連の展覧会やパーティが催されます。現在はCraig Robins氏らにより大規模再開発中で、商業施設、住宅、ホテルの新規建設が予定されています。
再開発中のデザイン・ディストリクト

Robins Proposes Massive Expansion Of Miami Design District Project (exMiami、2013年6月17日)


ミッドタウンには当初の計画通りでしたら(不況で工事が保留になっていた?)これから高層住宅が数棟建つはずですし、デザイン・ディストリクトは再開発中なので、今後も様相を変えていくことでしょう。

参考:サウス・ビーチからの行き方
路線バス103番(Route C)、か119番(Route S)でダウンタウンのOMNIバスターミナルへ。バスターミナル西側を走るBiscayne Blvdの停留所からトロリーに乗る。停留所は美術学校の前。(※OMNIはメトロムーバーAdrianne Arsht Center駅と接続しているので、そのように呼ばれることもあります)
OMNIバスターミナル(メトロムーバー駅から撮影)


関連エントリー:

参考リンク:
the shops at Midtown Miami (ミッドタウン商業施設)公式サイト
Design District公式サイト

2 件のコメント:

  1. とうとう乗ったんだね、いいな!

    停車ボタン押しても止まってくれないおじさま、停留所で待っていても平気でスルーしてくれるオバサマ等個性強めのトローリードライバーのみなさんは元気かな〜

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    1. トロリーのドライバーは、人によっては何も言わずに停留所をスルーしてしまう人もいますね!私が乗ったときのBiscayneルートは、多くの停留所で待っている人がいたので、小まめにストップしてましたが…

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