毎年12月にマイアミ・ビーチで開催される現代美術の展示会「Art Basel Miami Beach」。同時期に、主催者が異なるアートフェアが多数開催され「サテライト・ショー」と呼ばれます。こうしたアートフェアは長くても1週間しか開催せず、すべてを回り切ることは困難。2013年のサテライト・ショーのほんの一部を写真でご紹介します。前編は仮設テントで開催されたもの。
Design Miami
主にデザイナーズ家具を扱う、デザインに関する展示会。これのみ主催がArt Basel。Art Basel展示場の駐車場に、指名デザイナーによるパビリオンが建設されます。2013年のパビリオンは、ニューヨークが拠点のformlessfinderによる砂を使ったデザイン。2013年は建築に関する話題が豊富でした。「Four (4): New Visions for Living in Miami」というコーナーではマイアミの集合住宅のコンペ結果発表。コンペ参加者は著名建築事務所ばかり。また、フランスのギャラリーが建築家ジャン・プルーヴェが20世紀半ばに設計したプレハブ家屋を会場内に復元。というか、良い状態で残っていた量産品の部材を組み立てて再現しました。
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| Design Miami。formlessfinderによるエントランスのパビリオン |
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| Design Miami |
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| Design Miami。Four(4): New Visions for Living in Miamiのブース |
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| Design Miami |
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| Design Miami |
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| Design Miami。ジャン・プルーヴェのプレハブハウス。中にはペリアンなどによるヴィンテージ家具。 |
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| BMW Art Car、ジェフ・クーンズ版。 |
さらに、別会場のThe Raleighホテルの庭にはシャルロット・ペリアン設計、未施工の家屋が初めて建てられました（こちらは未見）。別会場といえば植物園Miami Beach Botanical Gardenでは、Art Basel・Design Miamiの関連企画「BMW Art Car」が開催され、ジェフ・クーンズがペイントしたBMWが展示されました。
※「Four (4): New Visions for Living in Miami」の詳細については、こちらをご参照ください：
参考ニュース記事：
ルイ・ヴィトン 女性建築家シャルロット・ペリアンの最高傑作を再現
（Fashionsnap.com、 2013年12月7日)
第二次世界大戦を生き抜いた「プレハブメゾン」が、デザイン・マイアミに初出展。
（nu-natural.com、2014年1月10日）
Brazil Art Fair
2013年初開催。美術作品だけでなく、家具などブラジルのデザイン関連の展示も。バーではブラジルのお酒カイピリーニャ、カフェではブラジルのもちもちしたパン、ポンデケージョを売っていました。マイアミは、ブラジルからの訪問客や投資が非常に多いということですので、アートフェア開催の運びとなったのかも。規模は小さめでしたが、アートもデザインも繊細で可愛らしいものが多く、また日系人作家のコーナーがあったりと、個人的には楽しめました。しかし、人があまり入っていなかった様子…。第2回に続くかどうかは、不明です。
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| Brazil Art Fair |
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| Brazil Art Fair、家具のコーナー |
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| Brazil Art Fair |
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| Brazil Art Fair、蛍光塗料を使用した作品 |
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| Brazil Art Fair、日系人アーティストのコーナー |
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| Brazil Art Fair、カイピリーニャを出すバーコーナー |
Art Miami / Context
Art Miamiと姉妹フェアのContextが合体して一カ所で開催。規模が大きく、ポップな作品を多く展示。2012年に続いて2013年もBanksyの作品を展示。この人寄せ効果もあってか、入場者が多く盛況、週末のチケット売場は長蛇の列。アートの展示会でありながら、娯楽イベントみたいな賑やかな雰囲気が漂っています。でも2012年のほうが面白かったなあ…というのが個人的な感想です。どうも一つ一つのブースが小さくなって展示がこぢんまりしてしまった気がします。人が多すぎてそう見えたのかもしれませんが。2014年は果たしてこれ以上入場者が増えるのか？どうなることでしょうか。
※展示されたBanksy作品のその後についてご興味がある方はこちらをご覧ください：
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| Art Miami / Context |
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| Art Miami / Context |
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| Art Miami / Context、Banksy「Bandaged Heart」の展示。元はブルックリンの倉庫の壁面にあった。 |
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| Art Miami / Context。ベルリンのアートを紹介するコーナー |
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| Art Miami / Context |
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| Art Miami / Context。犬も入場可能でした |
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| Art Miami / Context |
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| Art Miami / Context。中庭にDJブース。全体的にお祭りっぽい雰囲気 |
Untitled.
2012年に続き、サウス・ビーチの海辺のテントで開催。一貫性があって洗練された展示会です。おしゃれで垢抜けた雰囲気にうっとり…。出展者はニューヨークの画廊が多いように思われました。ちょうどこの時期に開館した「ペレス・アート・ミュージアム・マイアミ」に常設展示されているHugh Lockeの作品を扱うギャラリーもありました。「Untitled」は2012年に唯一ビーチにテントを出したショーでしたが、2013年は隣に「SCOPE」のテントが進出。
※ペレス・アート・ミュージアム・マイアミについては、こちらに書いております：
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| untitled。ビーチにテントをかまえる。 |
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| untitled |
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| untitled |
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| untitled |
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| untitled |
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| untitled。Hugh Lockeの作品。同様のシリーズがPerez Art Museum Miamiに常設展示されている。 |
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| untitled。海辺のバーコーナー |
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| untitledのお隣にはSCOPEのテント |
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