2013年12月6日金曜日

【写真】2013年のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチ (前編)


2013年12月5日〜12月8日開催のArt Basel Miami Beachの会場の様子です。(画廊は筆者の興味に基づきランダムピックアップしています。ご了承くださいませ。)前編ではGalleries セクターの写真をアップします。

Galleries:メインのセクター。世界各国の有力画廊のブース。


White Cube
White Cube (ロンドンほか):Jake and Dinos Chapman(写真)の作品は、これまでアメリカではあまり発表されていないそうで、メディアで話題になっていました。ダミアン・ハーストなども展示。めちゃくちゃ混んでいました。


Pace
Pace
Pace(ニューヨークほか):ソル・ルウィットは人気あるのでしょうか(写真上)?ほかの画廊でも見かけました。Paceでは画廊の方かアート・バーゼルの主催者側か不明ですが、作品のガイドもしていました(写真下)。


Gagosian Gallery
Gagosian Gallery(ニューヨークほか):写真に写っている大きな立体が注目を集めていましたが、疲労と混雑で詳細不明です。すみません。


SCAI the Bathhouse
SCAI the Bathhouse
SCAI the Bathhouse(東京):2012年に名和晃平の大きなピクセル鹿を出展した同画廊は、今年はこぶりなピクセルシリーズを出品していました。昨年同様に来場者の注目を集め、「素材は何か」など熱心に尋ねるお客さんもいました。マリア像(写真下)はカトリック教徒が多いラテンアメリカのお客さんにはどう感じられるのか、興味深いところです。鹿(写真上)の背後に写っているのは宮島達男の大きめの作品。同画廊で個展を開いたことのあるアニッシュ・カプーアもありました。
小山登美夫ギャラリー
小山登美夫ギャラリー
小山登美夫ギャラリー(東京ほか):菅木志雄の作品を中心に、マーク・ライデンやリチャード・タトルなどアメリカの作家も扱っていました。
David Zwirner
David Zwirner(ニューヨークほか):ジェフ・クーンズと草間彌生の立体がドドンと並んでいました。
Galerie Perrotin
Galerie Perrotin

Galerie Perrotin(パリほか):ジャン・ミッシェル・オトニエルの美しいインスタレーション(写真下)がありました。村上隆作品(写真上)は2013年の新しいものでした。

Galerie Gmurzynska
Galerie Gmurzynska(チューリッヒ):ピカソやレジェなど戦前の作品を扱う一方(こういう画廊は意外と多い)、2013年はアメリカの建築家リチャード・マイヤーのコラージュを展示するコーナーを設けていました。ブースの設計もマイヤー氏だそうです。なお同氏は現在マイアミの会員制クラブ「Surf Club」の新館設計を手掛けています。
Hammer Galleries
Hammer Galleries(ニューヨーク):Art Baselおよびサテライト・ショーでは、基本的に現代の作品を扱う画廊が主なのですが、前述のように戦前のアート・モダンアート・ポップアートもちらほら見受けられます。写真はアレクサンダー・カルダー(手前)とフェルナン・レジェ(後ろ)。カルダーはアメリカ人ということもあってか、扱う画廊が多いようです。ちなみにマイアミではカルダーの父の彫刻(作風はまったく違う)をVizcaya Museumで見ることができます。

Blum & Poe
Blum & Poe(ロサンゼルスほか):奈良美智の大きな立体。事前にメディアでも取り上げられていました。たしか、2012年の横浜美術館の同氏の個展で新たに発表されたシリーズ。サイズが小さなものは、Paceでも展示されていました。なお同画廊は東京にも支店があるそうです。
Long March Space
Long March Space 長征空間(北京):熱心に見ているお客さんが多くいました。Art Basel開催と同時に、個人コレクションを公開している「Rubell Family Collection」(マイアミ)にて、中国現代美術の展覧会がスタートしたのですが、そちらで見られる作家の作品をLong March Spaceでも多く展示していました。写真の徐震(Xu Zhen)の刺繍作品もそのひとつ。

Kukje Gallery,/Tina Kim Gallery
Kukje Gallery(ソウル)/ Tina Kim Gallery(ニューヨーク):ふたつの韓国系のギャラリーが合同で出展していたようです。写真手前は機動隊が持っているような盾=民主化運動をモチーフにしていると思われる作品。韓国の作家といえば、Lehmann Maupin画廊ではス・ドホの作品を展示していました。

Lisson Gallery
Lisson Gallery(ロンドン):アニッシュ・カプーアの、目にまぶしい新しい作品を出していました。不思議な反射をするこの作品の前で撮影するお客さん多数。

Goodman Gallery
Goodman Gallery(ケープタウンほか):牢獄を思わせる立体作品(写真手前)、髑髏の平面作品など、アパルトヘイト時代を思わせる作品を展示。フェア開催中にネルソン・マンデラ氏が逝去したため、よけい印象に残りました。

後編では「Positions」など、ほかのセクターの写真をアップする予定です。
後編→http://bunkakeimiami.blogspot.com/2013/12/2013_7.html

0 件のコメント:

コメントを投稿