2013年12月16日月曜日

豪華クルーザーひしめく真冬のボートショー


マイアミでは毎年2月に、ボートの見本市が開催されます。真冬ですがマイアミではまったく寒くなく、青空を背景に、海に繋留された豪華クルーザーの数々を見ることができます。2014年は2月13日〜2月17日に開催予定。


National Marine Manufacturers Association (NMMA) のプレスリリースによればフロリダ州のボート登録数は87万艇以上で全米一位(2012年現在)。

Progressive Insurance Miami International Boat Show Announces $597 Million Economic Impact
(NMAAプレスリリース、2013年12月12日)

というわけでマイアミでもボート産業は盛んなようです。マイアミのボートショーは異なる主催者により下記の複数会場で開催されます。

Progressive Miami International Boat Show」:
National Marine Manufacturers Association (NMMA)主催。
会場が3カ所あります。
マイアミ・ビーチ・コンベンション・センター(屋内展示)
Sea Isle Marina & Yachting Center (ダウンタウンのマリオット・ホテル前、屋外のマリーナ)
Miamarina at Bayside(ダウンタウンのベイサイド・マーケットプレイス前、屋外のマリーナ)
Sea Isle Marina & Yachting Centerは無料、残り2カ所は有料。
ダウンタウンBayside Marketplace前「Progressive Miami International Boat Show」(2013年)

Yacht & Brokerage Show」:
Show Management主催。
マイアミ・ビーチのCollins Avenue 41st Street から 51st Street沿い、屋外インディアン・クリーク川。フォンテーヌブロー・ホテル、エデン・ロック・ホテルの前。無料。
Indian Creekに船を浮かべる「Yacht & Brokerage Show」(2012年)
このうち「Yacht & Brokerage Show」をご紹介します。同ショーは無料で見学できますし、サウス・ビーチからバスやタクシーで気軽に行くことができます。運が良ければ、ボートのインテリアも見せてもらえるかも。(※写真は2012年と2013年のものです)

主催者のShow Managementはマイアミの隣の都市、フォート・ローダーデール市 (Fort Lauderdale)を拠点としており、1970年代の同市での開催がショーの始まり。Fort Lauderdaleでは住宅地に縦横に運河が走っており、運河に面した自宅の庭にボートを持っている人も多いようです。

マイアミの「Yacht & Brokerage Show」ではインディアン・クリーク川(Indian Creek)沿いの桟橋を利用し、そこに仮設の浮き桟橋や浮きパビリオンを繋げて開催します。なお推測ですが、ここの桟橋は、目の前にあるフォンテーヌブロー・ホテルなどにお客さんが船で乗り付けるために存在しているものと思われます。アートフェア開催時期には豪華大型クルーザーが繋留されていました。
浮き桟橋(2012年)
写真奥のパビリオンも水に浮いています(2013年)
ショーの名称には「ヨット (Yacht)」とありますが、これは日本語でいう小型帆船のヨットではなく、クルーザーを指すようです。マイアミからでしたら、バハマ諸島あたりまで簡単にクルーザーで行かれそうです。
小型ボート。内装が豪華な仕上げ(2012年)
展示されるのは小型モーターボートから、何十人も乗れるのではないかと思われる超大型クルーザーまで様々。おそらくすべてレジャー用で、多いのは中くらいのサイズで居住性が高いタイプのものです(専門的な呼称が分からずすみません)。またモーターなど船に必要なアイテムのブースもあり、日本企業のヤマハなどが出展しています。会場では高級車の展示も行っています。ついでに買って行ってくださいという感じなのでしょうか。
大型ボート。個人のレジャー用に買う人がいるのでしょうか。(2013年)
会場ではランボルギーニなど高級車の展示も。(2013年)
2013年のショーでは平日は小雨気味でお客さん少なめ、出展社の係の人もヒマそうでしたので、中サイズのクルーザーの内部を見せてもらえました。
こんな感じのボートの中を拝見。これはボート後部。(2013年)
中くらいと言っても内部は広々としており、サロン、キッチン、バー、ゲストやクルーが寝泊まりする個室などがあります。内装はゴージャスで床はふかふかのカーペット敷き。外のデッキにもソファーなどがあります。船後部には釣り専用の椅子が据え付けられていたり、小型モーターボートの格納庫があったりします。
ボート内部、操舵席(2013年)
ボート内部、サロン(2013年)
ボート内部、2階(2013年)
こういった豪華クルーザー、値段はいくらなんでしょうか?ショーでざっと見たところ、数十万ドル〜数百万ドル(数千万円〜数億円)するようです。さらに、船を買っただけではまだ楽しむことができません。操縦士、シェフ、清掃係などクルーを雇う必要があります。
一艘が数十万〜数百万ドル。2012年度パンフレットより。
プロゴルファーのタイガー・ウッズはこのようなクルーザーを持っており、2013年のマイアミのプロトーナメント(キャデラック・チャンピオンシップ、毎年3月開催)には船で来ていたようです。その名も「プライバシー号」。パパラッチに追い回されるウッズ選手の生活が想像される船名ですね。

Their relationship is sailing! Tiger Woods spends romantic week on his yacht with skier Lindsey Vonn after comeback at golf tourney 
(DailyMail, 2013年3月11日)

これらショー個別の売上は調べてみたものの分からなかったのですが、前掲のNMAAの発表では、同協会主催の2013年のMiami International Boat Showは、5日間でフロリダ州に推定5億9700万ドルの経済効果をもたらした、と発表しています(フロリダ企業の売上、飲食や宿泊の売上、雇用創出、税収等を合算)。

ボートを買う予定がなくとも、冷やかしのお客さんも多い(と思う)ので、気軽に見学できますよ。

Miami International Boat Show 公式サイト

Yacht & Brokerage Show in Miami Beach 公式サイトhttp://www.showmanagement.com/miami_boat_show/event/

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